最先端天文学では知的生命体住む星の探索が主流

 

宇宙人や知的生命体について語ると、ときとして「そんなバカなことを」と笑われたり、バカにされてしまうことがある。しかし最近では少しずつ流れが変わってきているようだ。

 

 

 

 

 ●最先端天文学では宇宙に生命はゴロゴロいる

 

 SYNODOS(シノドス)というウェブマガジンがある。評論家の芹沢一也氏や荻上チキ氏、経済学者の飯田泰之氏といった日本を代表する若手知識人が作っているウェブマガジンであり、それだけにUFOとかオカルトとは無縁といってもいい記事ばかりである。

 

 そのシノドスに最近立て続けて宇宙生命体に関する記事が載ったのだ。

 

 ひとつは横浜国立大学大学院で、アストロバイオロジー(宇宙生命学)を研究している小林憲正教授の生命はゴロゴロいるのか、いるとしてもマレな存在なのか――宇宙から生命の起源を考える アストロバイオロジー・小林憲正氏インタビューである。

 

 この中で小林教授は

 

「生命は地球以外にもいるのだろうか。ゴロゴロいるのか。いるとしてもマレな存在なのか。ゴロゴロいるなら、生命は簡単にできる。地球だけが幸運に恵まれて生物がいるのであれば、生命ができるのはマレなことになります。

 

実は、科学者の間でもこの問題は意見が分かれています。天文学者は、「ゴロゴロいる」と言う人が多いし、地球の生物学者は「こんな素晴らしいものそんな簡単にできるものか」と思っていると。私は、天文学者の方に立ち、ゴロゴロいるのではないかと思っています

 

 と、地球外の宇宙に生命体がゴロゴロいるという意見を述べておられます。

(もっとも、地球の生物学者は、地球という限られた範囲の生物を研究している人たちであり、一方、天文学者は100万光年先の星を「すぐ近くの星」というように、「ゴロゴロいる」という感覚に違いがあるのかもしれませんね)

 

 

 

●宇宙には2万個の知的文明がある星がある-ドレイク博士の「知的文明数を算出する方程式」

 

 また、JAXAの柳川孝二氏の記事 人はなぜ宇宙へ飛び立つのか――187億年の旅への誘い】の3ページ目にある「おもしろいの視点から――宇宙人はいるか?という記事では次のように語っています。

 

皆さん、「宇宙人」は存在すると思いますか? 筆者の答は「Yes」です。なんとなれば、我々地球人がそもそも宇宙人ですから!」

 

 と、語り

 

「宇宙人の存在を科学的に予測する試みがあります。地球外知的生命探査(SETI)の先達、ドレイク博士の、フェルミ推定法に基づく「知的文明数を算出する方程式」です。この方程式は、一年に誕生する星の数、惑星を持つ割合、地球型惑星の数、生物が誕生する割合、知的生物に進化する割合、電波天文学レベルの科学を有する割合、文明の持続期間の7個のパラメータに推定値をいれてNを算出します。N=1であれば、我々地球人だけがこの宇宙に存在することになりますが、ドレイク博士は「N=20000」と予測しました」

 

 と、ドレイク博士の「知的文明数を算出する方程式」を紹介。

 ドレイク博士によると、2万個もの惑星に「知的文明」があるという。

 

 この法的式のおもしろいところは、ただの宇宙生命体が対象ではないというところだ。

 

 ドレイク博士の「知的文明数を算出する方程式」では星と星の間で通信ができるほどの科学力があることを対象にしている。

 

 この方程式だと、我が地球人類は、ほんの約60年ほど前だと知的生命体の仲間に入れてもらえないということになるのだ。

 

 なぜならば、その頃の地球人はまだ宇宙に出ることすら出来ていなかったのだから。

 

(※ちなみにドレイク博士とはまったく違う仮説として『フェルミのパラドックス』がある。これは宇宙には地球人類しか知的生命体がいないかもしれないという仮説であり、これもまた大変興味深い説である)

 

 

●地球人は大マジメに宇宙人との交流を望んでいる

 

 実際のところ、地球人は大マジメに宇宙人との交流を望んでいるようだ。

 

それは1972年と1973年に打ち上げられた宇宙探査機パイオニア10号・11号に取り付けられた金属板で、人類からのメッセージを宇宙に放ったことでもわかる。

パイオニア10号・11号に搭載されたメッセージ板
パイオニア10号・11号に搭載されたメッセージ板

 

 また、1977年に打ち上げられたボイジャー探査機にもメッセージが記された金属板が乗っている。

 

 この活動はいまでも続いていて、アメリカと中心に、「地球外知的生命体探査(Search for Extra-Terrestrial Intelligence・略して「SETI(セチ)」)として、国際的に行われている。

 

 宇宙探査という膨大な予算を使う事業に、世界中がお金を出して研究をしているという事実は、冒頭に書いた「宇宙人のことを語ると笑う」人が、いささか現実認識が甘いのではないだろうか?

 

 

(文:巨椋修(おぐらおさむ))

 

 

 

※追伸


 ちなみに、本稿冒頭に紹介したSYNODOS(シノドス)芹沢一也氏、荻上チキ氏、飯田泰之氏はわたし巨椋修(おぐらおさむ)の個人的友人でもあります。

 

 シノドスの記事について「UFOとかオカルトとは無縁といってもいい記事ばかりである」と、書きましたが、お酒の席などで、都市伝説の話しなどをすると、結構ノリノリであったり、時には情報をくれたりします。

 

 やはり評論家とか学者といった人たちは、知的好奇心の塊りみたいですね(笑)。

 

 以前、荻上チキ氏と飯田泰之氏が『週刊SPA!』で連載しているコーナーにわたしも出させていただいたことがあるのですが、そのときのテーマは『都市伝説』だったりしました。

 

 

 

(文;巨椋修(おぐらおさむ))