エープリルフールと宇宙人ジョーク

●エイプリルフールと宇宙人ジョーク

 

 さて、本日は4月1日。嘘をついてもいい日です。

 

 エイプリルフールに「宇宙人が~」というジョークは古くから使われてきたネタです。

 

 そのはじまりが人気SF作家のH.G.ウェルズの書いた「宇宙戦争」またの名を「火星人襲来」を、後に名優・名映画監督となるオーソン・ウェルズが臨時ニュース形式のラジオドラマで放送したものです。

 ちゃんと最初に「H.G.ウェルズの書いた「宇宙戦争」を放送します」と言ってから放送をはじめ、終わりごろにも「この物語はフィクションです」といっているにも関わらず、多くの人々が本気にしてしまいパニックになってしまいました。

 

 パニックのために病院に担ぎ込まれる人が多数でたり、一斉にみんなが電話をかけて回線がパンクし通じなくなったり、火星人は毒ガス攻撃をすると思った人達が防毒マスクを求めて走り回ったり、パニックを起こした人が全米で120万人もいたというから驚きですね。

 

 

●「宇宙戦争」番組のマネをした悲劇

 アメリカの「ラジオ宇宙戦争事件」はエイプリルフールに行ったのではなく、ハローウィンの特別番組やったものなのですが、この事件が話題となりマネをしたラジオ局がありました。

 

 アメリカの放送の翌年1939年、場所は南米のエクアドル。この国の国営放送局がアメリカとそっくりの番組をエイプリルフールのジョーク番組として行ったのです。

 

 このときもパニックが起こり、やがてこれがジョーク番組としった市民たちは激怒、暴徒となりはラジオ局に乱入。番組出演者6人を含む21人が殺害され、負傷者100名以上という大惨事になってしまいました。

 

 エクアドルでは、1982年4月1日、国営放送局は「首都・キトに謎のUFO出現」とやらかし、またしても暴動が起きました。

 

 しかし国営放送局は以前の事件からの教訓から、あらかじめ軍隊に警備をしていてもらっていたおかげで、死人がでるようなことはなかったようです。

 

 

●あの捕らわれの宇宙人も・・・

 横の画像、「捕らわれの宇宙人」として有名な写真です。みなさんもどこかで見たことがあるかも知れません。

 

 一昔前まで、日本の宇宙人研究家の中にも「この写真はホンモノ!」といっていた人がいました。

 

 でもこれもエイプリルフールのジョーク写真だったのです。

 

1950年4月、ドイツの週刊誌「ノイエ・イルストリーアテ」の創刊号に掲載された、エイプリルフールのジョーク記事だったのです。

 

 この記事には他のUFOや宇宙人の写真なども掲載されており、また宇宙文字と思われる写真も公開されました。

 

 

 これが宇宙文字とされたものだったのですが、逆さまにしてみるとドイツ語でこう書かれているそうです。

 

「Die Erde gefällt uns nicht. Wir möchten wieder nach Hause.(我々は地球が嫌いだ。家に帰りたい。)」

 

 と、書いてあるそうです。

(引用 参照:『捕まった宇宙人写真の真相』より)

 

 

●どうやって嘘情報を見破るか?

 エイプリルフールは一応「嘘をついてもいい日」とありますが、アメリカのオーソン・ウエルズのラジオ番組を本気にしてパニックになってしまったり、アクアドルのように暴徒して殺人まで起るとなると、これはいただけませんよね。

 

 ではどうすれば、嘘情報や偽情報に騙されることが防げるのでしょうか?

 

 まあ答えからいえば、完全に嘘情報を見破るのは無理といえましょう。なんといっても現在はあまりにも情報が多すぎるからです。

 

『情報操作のトリック その歴史と方法』 (講談社現代新書)に、オーソン・ウエルズのラジオドラマ「宇宙戦争」事件のときに、このラジオドラマを真に受けて逃避行動をとった人に「教育程度が低い人が多かった」と書かれています。

 

 また、2012年マヤ暦で世界が滅亡するという説を信じた人について、世界トップの調査会社『イプソス』のケレン・ゴットフリード氏は

 

「教育水準や収入が低い人ほど、世界終末を信じたり、マヤ文明の予言に不安を感じる傾向が強い」

 

 と述べています。

(引用:『米国人の2割「世界の終末近い」、マヤ予言も影響=調査』より)

 

 これはどういうことかというと、『情報操作のトリック その歴史と方法』によると

 

「それでは、教育程度の高い層はどうしたか。もし本当に火星人が来週したならば、CBS一局だけでなく、すべてのラジオラジオ局がその関連のニュースを流しているはずである。ある人は他の局にチューニングして、CBSの番組が作り物であることを理解し、大きな被害を受けているとされた地域の知り合いに電話して、確認をとったりした。

 このように、えてして教育程度が高くなると、ある情報をそのまま鵜呑みにするということをせず、いくつかの可能性を模索して、果たしてそれが真実であるかどうかを検討する手続きを持っているというのである」

 

 ということだそうです。

 

 東日本大震災のときデマや流言はずいぶんと出ましたが、そのとき私が感じたのは、教育程度ではなく『普段からの心の安定度、不安感を抱えていない人ほど、デマ情報に踊らされやすいのではないか?』ということを感じました。

 

 もっとも大災害のときは誰しもが不安になるのは仕方がないもの。

 

 では普段から、情報に対する接し方を考え、巨大マスメディアに限らずネット情報なども鵜呑みにせず、いくつかの情報と照らし合わせ、信用がおけるソース(情報の出所)かどうかを確かめることです。

 

 

●宇宙人について語ることは教育程度とは関係ない

 

 そしてここで誤解しないでいただきたいのは、UFOや宇宙人問題について語る人が教育程度が低いなどということがないということ。

 

 たとえば、かのアインシュタインはトルーマン大統領に「もし空飛ぶ円盤が宇宙人の乗り物だとすれば、相手はあきらかに我々より高度な技術をもっているので、攻撃してはいけない」とアドバイスしています。

 

 また現在の偉大な物理学者ホーキング博士も

 

 「エイリアンが地球に来た場合、コロンブスの米大陸上陸時のように、先住民族のことをよく知らないために起きた結果(大虐殺)になる」

(産経新聞:『「エイリアン上陸…人類を大虐殺に」 ホーキング博士の警告に科学者騒然!』より)

 

 と、大真面目に語っているのです。彼らは教育程度が低い人どころか、人類史上トップの教育レベルの人達であることはいうまでもありません。

 

 さて、本日はエープリルフールでしたが、騙したり騙されたりしましたか?

 

 楽しい嘘ならいいですが、くれぐれも騙されてエクアドルの暴動のように、激怒したりしませんように(笑)。

 

(文:地球外知的生命体フォーラム会長 巨椋修(おぐらおさむ))